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2005年7月25日
待たれるSSRIの新薬セルトラリン
現在国内で販売されているSSRIはパロキセチン(商品名 パキシル)とフルボキサミン(商品名 ルボックス、デプロメール)の2種類です。
ファイザー製薬は、SSRIの新薬セルトラリン(商品名 米国ではゾロフト)を国内での販売を予定しています。ファイザー製薬のサイトによると4月11日現在厚生労働省に申請中でまだ承認されていません。ゾロフトは、海外ではパキシルについで多く利用されているSSRIです。
ゾロフトの良い点は、他の薬や食品との相互作用が少ないことです。以前ブログの記事で書いたように薬の多くは肝臓で代謝されます。その時CPY450という薬物代謝酵素が働きます。薬によってはCPY450を阻害するものがあります。
例えば、ルボックスやデプロメールの場合、CPY450酵素のCPY1A2の強い阻害作用があるため、CPY1A2で代謝されるカフェインとの相互作用がありカフェインの代謝を遅らせます。他にCPY3A4の阻害作用もあるため、CPY3A4で代謝される多くの睡眠導入剤(ハルシオン、レンドルミン、サイレース、ロヒプノール、ユーロジン、ドラールなど)との相互作用があり睡眠導入剤の作用が強くでる場合があります。
パキシルの場合はCPY450酵素のCPY2D6の阻害作用があります。ほとんどの三環系及び四環系抗うつ薬はCPY2D6で代謝されるためパキシルとの相互作用があります。パキシルを服用する場合は、三環系及び四環系抗うつ薬の代謝が遅れるため三環系及び四環系抗うつ薬の副作用が強く出る場合があります。
ゾロフトは、CPY1A2の阻害作用はなく、CPY2D6及びCPY3A4の阻害作用も比較的少ないため、他の抗うつ薬や睡眠導入剤と併用しやすい薬といえます。
日本の場合、新薬を申請してから承認されるまでに多くの時間が費やされます。海外で実績を上げている薬はなるべく早く承認されるような仕組み作りが望まれます。
投稿者 hideyuki : 2005年7月25日 05:05
コメント
いつも興味深い記事を掲載してくださりありがとうございます。自分が飲むかどうかは別として(今のところトレドミンに不満がないので)選択肢が増えるのはいいことですよね。
なかなか認可しないで、、いったん認可してしまったら危険が周知の事実になってからもいつまでも売り続けるのはやめて欲しいですね。
まあ、おかげでプロザックは試せなかった(試さずにすんだ)わけで、どちらがいいのかはわかりませんけど。
投稿者 marron : 2005年7月27日 06:24
>marronさん
コメントありがとうございます。
トレドミンを服用されていてうらやましいです。私は薬アレルギー(薬疹)で服用できなかったので...
SNRIは日本で開発された薬です。それだけに臨床期間も長いので安全な薬だと思います。
投稿者 @ひでゆき : 2005年7月27日 10:38
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